規制
GPAI(汎用AI)
EU AI法における汎用AIモデル(GPT、Claude、Geminiなど)の規制区分。文書化と透明性の義務は2025年8月から適用される。
GPAI(General-Purpose AI、汎用AI)は、EU AI法が汎用AIモデルに対して設けた規制区分です。第3条(63)はこれを「顕著な汎用性を示し、多様で異なるタスクを的確に遂行できる」モデルと定義しています。実務上は、GPT、Claude、Gemini、Llama といった大規模基盤モデルが該当します。
同法は二つの段階を設けています。すべてのGPAI提供者は、技術文書の保持、学習データ概要の公開、著作権の尊重、下流の統合事業者への情報提供を行う必要があります。システミックリスクを持つGPAI——学習に用いた累積計算量が 10²⁵ FLOPs を超えるモデル(第51条)——は、これに加えてモデル評価、リスク評価、レッドチーミング、重大インシデントの報告が求められます。
これらの義務は 2025年8月2日 から適用が始まり、適合への道筋として任意の行動規範(2025年7月10日公表)が用意されました。欧州委員会の制裁権限は2026年8月に発効し、2025年8月より前に市場投入されたモデルは2027年8月までに適合する必要があります。